朝里遺産の会・会員研修講演会

2021年12月4日午後1時より中サロンにおいて、朝里遺産の会(前川仁会長)の研修講演会が行われ、朝里のまちづくりの会からは朝里遺産部会メンバーと一般会員が参加しました。

この日は、北海道教育大学札幌校並びに小樽商科大学非常勤講師の松田義章氏が「小樽の地形・地質と朝里川の特性」をテーマに約2時間、スライドを交えながら興味深いお話をして下さいました。

講演前半は「小樽の地形や地質の生い立ち」について。小樽周辺は様々な火山活動の痕跡を見ることが出来る場所で、地質学会では人気のスポットだそう。地底火山からマグマが吹き出した通り道がそのまま観察できる忍路海岸のスライドなどが紹介されました。

講演後半は「朝里川とその周辺地域の特性について」。朝里のまちづくりの会が毎年5月にしめ縄の架替を行っている太平山奥の院の盤石は現在の河口から200メートルほど上流にありますが、氷河時代には海岸線は50km先にあり、対岸の雄冬あたりに朝里川の河口があったと想像されるそうです。また、朝里川講演の野球場から見える「赤土」は、12万年前にはここが亜熱帯気候であった証拠なのだそうです。

松田先生のお話は実に熱心で、しかも専門的なことを分かりやすい言葉で説明してくださって、とても楽しいものでした。朝里遺産の会では定期的に報告書をまとめていますので、今回の研修内容についてもまた改めて紹介してもらえると期待しています。

司会を務める前川会長(右)
松田義章講師
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