7月30日(火)小樽市民センターマリンホールで開催の「大島亮&草冬香デュオコンサート」には300名近いお客様があり、盛会でした。この演奏会は25周年を迎えた小樽・朝里のまちづくりの会協賛チャリティー演奏会として会場に募金箱を置かせていただきましたが、おかげさまで11万5千円もの募金を同会の活動に寄付していただきました。ありがとうございました!
演奏会は曲間に演奏者のお二人が曲の説明や、二人が10年以上参加していた朝里川温泉でのヴィオラマスタークラス(2004年〜2019年、15回開催)の思い出をはさんで和やかに進みました。
プログラム前半は普段聞くことも少ない現代曲が並びましたが、お話が入ることでお客様もリラックスして楽しまれたようです。特に2年前の大阪と東京のリサイタルで大島さんのために作曲された信長貴富さんの「誰もいない部屋」は、短編小説のような作品という説明に興味を持って聴かれたようで、終演後にも「信長さんの曲がとても印象的で素敵だった」という感想が多かったです。また小樽のマリンホールで何百曲もヴィオラとの曲を演奏されてきた草さんが「このステージでソロを弾かせていただくのははじめて」というドビュッシーの「月の光」も夢のような美しさでした。
プログラム後半はクララ・シューマン、ブラームス、そしてアンコールはロベルト・シューマンというロマン派の音楽。ヴィオラマスタークラスを聴いてきた小樽のお客様には馴染みのある音楽だったようです。
世界的なヴィオラ奏者の今井信子さんの発案で始まった小樽のマスタークラス。そこで学んだ100人以上の演奏家が現在は世界中で大活躍しているそうで、そのマスタークラスを支えてきた地域の皆様への感謝の気持ちのこもった、温かい演奏会でした。
大島さん、草さん、そしてご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
